発言してみるの編

うっすら虹

 午前中のアダルトスクールは、また人数が減っていた。8時からのクラスはそれでも10人くらいいただろうか。
 先生のLイが昨日のメインニュースのことを説明してくれ、それについてどう思うかと言うことをみんなに聞いた。それにしてもテーマがちょっと私には難しく、実はあまりよくわかっていなかった。
 それから会話の練習をした。よくある会話のロールプレイのようなもの。
 10時からのクラスは、時間が遅いせいもあってか、とても出席率がよい。
 隣の席になった女性とちょっと話していたら、彼女はだんな様を日本に置いて子供を連れてハワイに来ているらしい。もう1年くらいになると言っていた。そういえばビザをどうしているのか聞けばよかった。いろいろな人がいるものだ。
 反対側の隣の席になったおば様はとても流暢に英語を話す人で、先生が何か言うたびにぶつぶつとリアクションをしていた。これもいい英語の練習になるのかもしれない。しかし彼女のボキャブラリーは難しいものが多くて、覚える前に聞き覚えのないものが多い。学校でもそうだが、たいていの日本人のボキャブラリーは似たり寄ったりで、日本人が話している英語はわかりやすいのだが。
 授業では、ちょっと難しい単語(聞き覚えがあるが意味がはっきりわからないようなもの)はたいていLイが「○○ means ...」と説明してくれる。それでたいていわかるのでとても助かる。


 その後にUHへ向かう。
 Accuracy Classは、できるだけ前のめりでクラスの中に入るように努めた。そうしたらちょうどわからないところで当たることが多く、困ってしまった。わからないと言っても、Bイはまり説明が上手ではないし、しかも早口なのでわからないままである。まいった。
 私は昔から恐ろしいほど泣き虫で、怒ったときも怒られたときも、悲しいときも嬉しいときも泣きそうになってしまうのだが、こういうときも今にも泣ける状態になってしまう。一人指されて、わからず説明を求めるがさらにわからない。Bイもあきらめて違う人を指す。そのあともずっとそのことばかり考えてしまい、気持ちが落ち着くまで一苦労だった。
 しかし、これでいいのだと思う。たとえ泣いてしまったとしてももうこの人たちに会うことはないだろうし、まあたぶん泣かないと思うし、せっかくだから話したほうがいいし、たくさん恥をかいたほうが上達するだろうと思うし。
 こんなに前向きな気持ちになれたのも、Hulaがあるからかもしれない。昨日のHulaで私の気持ちがぱあっと晴れたのだ。
 今日はクラスの後に、本の説明をする日だった。私は子供用の本を読んで泣いてしまったのだが、その本について話した。