初めてのコンペティション

※ここに書くか迷ったけど、自分のために残しておきたいと思ったので書くことにした。

 実は先日コンペに出場した。
 私にとって初めての体験。一生縁がないものだと思っていたけど、出るチャンスがあるなら一度くらい経験してみたいな……なんて思っていた。
 コンペって、いろんな人の協力なしにはできなくて、本当にみんな良くしてくれて、すごくすごく感謝した。いくら感謝してもしきれないくらい。他のクラスの人たちも、自分のことのように応援してくれて、知らない人から応援のメッセージや差し入れをもらうこともあった。もちろん出場する同じクラスのみんなも、クムも、なんかみんなで同じ方向に頑張ってて、すごいなって思った。
 私はあまり先頭切るタイプではなくて、みんなについて行くばかりだったけど、ちょっと位置がずれてたりするとみんなで注意し合ったり、レッスンの最初にみんなでステージを作ったりして、そうやって協力し合うのがすごく心地よかった。ちょっとうるさくしてると「しーっ!」って言うとか、「はやく○○しよーっ!」とかって強く言う子がいたけど、そうやって注意してくれるのもすごく誇らしかった。クムはクムで、表現とかそっちの方にすごく注力してて、私たちよりももっともっと気持ちを強く出して私たちの表現力を引き出してくれて、私たちは、クムに引っ張られて引っ張られてあんな風に踊れたんだと思う。少なくとも私は、自分の実力なんかじゃないと思った。クムなしにはあんな風に二度と踊れないと思う。予想はしていたけど、クムが実はすごくストレスが強かったって聞いて、本当に感動した。そんなことおくびにも出してなかった。
 当日、本番前に衣装を着てクムの前に並んで、クム達の後ろには踊らないけど私たちと一緒に頑張ってくれた人たちがいて、たまたま踊るのは私たちかもしれないけど、みんな一緒なんだなあって思った。こんなにいろんな人に助けられて、なんてすごいことなんだろうって。
 順位が出るっていうのはとてもシビアで、それがいいことなのか悪いことなのか今でもわからないけど、そこまでの課程と、そこで得た物っていうのはとても大きい。
 私は本当に本当にラッキーだと思う。なんか、一生の思い出になったって感じ。……なんて言うともう死ぬみたいだ。でもこれでひとつ死ぬ前の悔いが減ったんだと思う。