ハラウ二日目!

 学校が終わって4番のバスに乗り、ハラウへ向かった。Punchbowl Streetで昨日と同じように降り、しかし雨が降っていたのでバス停で時間をつぶして、それからハラウへ向かった。6時10分前くらいだったが、そこにはおばさま達4人が楽しそうにフラを踊っていた。そして前ではKumuが幸せオーラ満杯で踊っていた。
 今日は違うクラスなので、またまた緊張している私。
 クラスの前に、レッスンフィーとパウについて聞いてみると、別に買わなくてもいい(今持っているものでよい)し、レッスンフィーは追加で5ドル払えばいいということだった。まじ?! 5ドル? その前のクラスでは35ドルでそれでも安いのに、2つ目だからディスカウントなのだろうか。今日お金をおろしてきたのに、別におろさなくてもよかったのだ。まさかこんなに安いなんて。
 集まった生徒さんたちは、Pa'upa'uを着ている人、ただワンピースを着ている人、スウェットのようなパンツの人と様々だった。そんなんでいいのだ。全部で11人だっただろうか。
 6時のクラスが始まると、Kumuが何か話して、生徒さんがおおっと拍手をした。私はなにを言っているかがわからなくて、そのあともずっとよくわからないままに聞く羽目になった。なんだったのだろう。賞でももらったのだろうか。
 そしてレッスンが始まって、「Hi Emi」とKumuが言ってくれ、Hiと他の人たちにも挨拶をして、他の人たちが自分の名前をそれぞれ紹介してくれた。
 最初はベーシックステップ。ここのヘラはまだ教わっていないので、周りを見ながらやった。Kumuは前の人の足の間を覗いて私のステップをチェックしてくれていた。
 ベーシックが終わると昨日やった基本モーションの踊りをフルで踊った。私はKareanのところでやったはずなのに忘れており、昨日やった部分しか踊れなかった。そのほかは一生懸命まねをして踊っていた。
 その後2曲くらい音楽にあわせて踊った。最後はゆっくりな曲。それは何度も踊ったが、振りを追いかけているだけなのでほとんど覚えられない。Kumuは私のことを何度も気にかけてくれ、そのたびに緊張する。一度などは私の隣でずっと踊ってくれた。それなのに覚えられないのが寂しい。
 振りを追いかけているとなかなかステップに気が回らなくて、Kumuが私のそばに来て「4つ目のステップはしないように」と注意した。昨日と同じことを注意されてしまった。
 振りは、カホロが多く、イムアやイホペなど。それから少々のアップダウンがあった。素敵な踊りだった。特に最後のアップするところ。これは何のモーションなのだろうか。
 じゃあもう一回、と言うときに「Hana Hou」という。Hana Houはアンコールという意味だと教わったが、たしかにアンコールの時に使うが、正確には「Do Again」という意味なのだ。
 次はKahikoのような振りをやった。正確にKahikoかどうかはわからない。なにせここのハラウはHula Ku`iという、1870年代の踊りを基本としているらしいからだ。それは、KahikoともAuanaとも違うものらしい。しかしおそらくKahikoなのだと思う。
 これは1番ずつ教えてくれたので、全部覚えることができた。鏡がないので、体の前に手が来ると、前の人を見てもモーションがわからない。これがちょっとネックだが、致し方あるまい。私はAmi Kukuの反対まわりができない。今日のKahikoではそれがあったので、いい練習になるなと思った。しかし面白いほどできない。家で練習しなくては。
 `Uweheを注意された。ひざを横に開くのではなく、前に出すように、と。これがまた難しいのだ。スタンスはつま先を斜めに向けてガニマタ気味に、しかしひざを前に出すのだと言う。かかとを上げた時は、足の指全体を使わずに、親指のほうに重心をかけるとよいのだろうか。そういえばこれは、Kareanにも言われたことだった。
 半分ずつに分かれて、お互い見せ合った。みんな笑顔で、そして本当に幸せそうに踊っているのだ。素敵だー。
 休憩なしで、1時間半くらいだっただろうか。最後のKahikoはずっとアップダウンのステップだったので結構きつかった。最後には汗だくになってしまった。
 終わった後に一人の女性が話しかけてくれた。「Where are you from?」日本ですと言うと、「私、日本語少しなら話せます」と。私、1969年に奈良県の大会で優勝したの、と言っていた。私が生まれる前! 何とコメントしたらよいかわからなかった。そんなお年を召しているようではなったので、すごく若い頃だったのだろうな。その時は日本語も上手に話せたんだけど、と。
 Accuracy Classの宿題で、現地の女性にアンケートをしなさいというのがあったので協力してもらった。Bイの宿題が、コミュニケーションの役に立った。まあそれがBイの目的なのだとは思うが。ハラウの外で3人の女性にお願いした。皆さん快く答えてくれた。Kumuが「何やってるの?」と言うので、一人の女性が説明してくれた「学校の宿題で、サーベイなのよ」と。
 身長は? 体重は? クレジットカードは何枚持ってる? など。体重は、日本語を話せる女性が「それは、難しいです」と言っていたので、それはじゃあいいです、ととばした。
 それを話していたら、Kumuが「ここまでは何で来ているの?」と聞くので「バスです」というと、「どこに住んでいるの?」と聞くので「カイムキです」と答えた。そして別の女性に「じゃあ、○○送っていって。Manoaだったよね」「オッケー」
 そして送ってもらえることになった。Bイの宿題のおかげでコミュニケーションも図れたし、それがきっかけで送ってもらえることになってしまった。
 帰りの車の中ではいろいろな話をした。彼女はHリーといい、よく日本に行くらしい。だんな様がラジオのディスクジョッキーをしており(私がいつも聴いているKINOと言っていたと思う)、よくコンサートなどで日本に行くのだと言う。そのときにフラのショーもあるということで「日本の人たちは本当に素敵ね。みんな素敵なのよね。そしてコスチュームは本当にすばらしいのよね」という。「私は日本の人たちのフラを見るのが本当にすきなのよ」と。彼女の英語は聞きやすくて、ラッキーだと思った。見た目は日本人ぽくて、遠い祖先が新潟出身らしい。目が大きくてかわいらしい人だった。
 ホームステイのファミリーが中国人で、日本語が話せると言ったら「それはよくないわね、本当によくないわ」と。私は英語の勉強をしに来たんだから、と。
 それから、いいチャンスだと思ってKumuの職業を聞いてみた。「うーん、ホノルルの市長の下で働いているのよ。Cultural Directorだったかな。でもはっきりわからないわ」とのこと。なんか、すごいんじゃないの。やはりエリートっぽい。