レイ作りのレッスン

プルコギ&オクトパス

 あまりに雨の音がすごくて、6時半の目覚ましを待たずして起きてしまった。今日はAラ君の最後の日である。
 リビングに行くと誰もいなかったが、しばらくしてAラ君、Bイ、Tムがリビングに集まってきた。今日はBイが空港まで送るらしい。
 すこしおしゃべりなどをして、すぐに行く時間になってしまった。Aラ君は折り紙に手紙を書いて、鶴の形に折ってプレゼントしていたようだった。なかなか粋だ。「そして僕が発ってから空けて読んでくれ」と言っていた。
 Tムと私の二人で、Bイの車に乗っていくAラ君を見送った。「さみしいね」とTムが言っていた。そして明日はLゾが行ってしまうのだ。


 9時からレイメイキングに行くことにしていた。先日クラフトショップに行ったときに、土曜日に来ればレイ作りを教えてくれると言っていたからだった。せっかくなので教えてもらって作って、卒業式に使おうと思っていた。
 お店に9時5分前くらいに着いたが、まだオープン前だった。9時ぴったりに店が開き、レイメイキングは9時から教えてくれると書いてあったのですぐに2階へ向かった。
 先生は日本人で日本語ができると聞いていたが、普通に英語で話していて、私が英語が堪能でない日本人だとわかっても彼女は英語で話していたので、それほど日本語ができるわけではないのだろうか。オレンジのイリマとグリーンの組み合わせでレイを作りたいと思ったが、他の店員さんが探してくれたところ、グリーンが全然なかった。ううむ。先生のTerryは「先にイリマを作っておいて、グリーンが入ってからそちらを作れば? いつまでここに居るの?」と言ってくれたが、「一ヶ月くらいは居るが、来週の金曜日にレイを使いたい」ということを説明した。したがって変更し、赤いレイを作ることにした。材料を書いた紙には`Ula `Ulaと書いてあった。赤という意味のようだ。
 材料をそろえるのに時間がかかり、そしてさらにTerryも忙しそうなので待っていた。材料のひとつが「これは違う」と言われ、また探しに行ったり、「レイの端と端にククイナッツはいる?」と聞かれ、あったほうがいいと思ったので1階に取りに行ったりして、材料を全部買えた頃は1時間くらい経ってしまっていた。
 テーブルには中年くらいの女性が7,8人座っていた。私が待っているとTerryがやっとやり方を教えてくれた。なんだ、家でBイに教えてもらったやり方とほぼ一緒だ。しかしまだ2段階3段階とあるので、途中からちょっと違うかもしれない。
 1時間ガッツリ集中してやった。途中で周りに座っていたおばさんが話しかけてくれて、ちょっと話したりもした。ここにもハワイのおばさま方のコミュニティーがあるのだ。次のレッスンのときもまたみんな来るらしく、何人かは顔見知りで、何人かは作り方をとてもよく知っていたりするのだった。そして自己紹介をし合っている人たちもいた。なかなか面白い。
 日本に親戚がいる人がいたり、中国出身の人がいたり、出身は聞かなかったがどう見てもネイティブではないとわかるくらい英語の発音が違う人もいた。


 昼からはMツさんの送別会をするためにアラモアナショッピングセンターで待ち合わせをした。CイがMツさんが明日帰ってしまうので、送別会をしようと持ちかけてくれたのだった。
 Mツさんが韓国料理が好きだということで、Cイが知っている韓国料理店に行った。プルコギ&オクトパスという料理があって、それが美味しいのだそうだ。
 そのレストランはアラモアナショッピングセンターの近くにあったので、雨の中歩いていった。プルコギ&オクトパスは、北海道のジンギスカンのような鍋の周りにスープを注いで、真ん中でプルコギとタコを焼くのだった。周りではスープに野菜を入れて煮るのだ。とても美味しかった。くずきりもあって、それがまた美味しかった。韓国ではとてもポピュラーな料理だそうだ。
 もっぱらCイの今後の進路の話が多かった。彼女はNICEの次のタームは午前のコースへ行くらしい。午前中のコースは会話よりもライティングやヒアリングなどが中心になっている。そしてそのあとでKCC(カピオラニコミュニティカレッジ)へ行って、2年ほどビジネスを勉強してからUH(ハワイ大学)へ行きたいらしい。なるほど。そのためにTOEFLを受けるらしい。ハワイ大学で受けられるらしいのだが、120ドルくらいするらしいのだ。なんて高い! タダくらいの値段かと思ったのでびっくりしてしまった。私もこっちで受けてから帰ろうと思ったが、やめた。
 なぜかそのレストランはMツさんが払ってくれてしまった。まいった。Mツさんの送別会なのに。Cイがスターバックスに行って、次は私達で払おう、と言ったので、次はスタバに行った。
 それぞれメールアドレスなどを交換して、別れた。さようならMツさん。Cイはまた来週。