新しいChantを習う

 先週はKumuが不在だったため、違う人が教えてくれたが、やはりKumuは素敵だ。パワーがあるというか。幸せ感が断然違う。
 ハラウに入ってちょっとKumuに挨拶すると、「いつまでハワイにいるの?」と聞かれたので、「今月の31日までで、その後ハワイ島にメリー・モナークを見に行きます」「で、戻ってくる?」「はい。そのあとマウイ島へ行って、そして日本へ帰ります」と言った。寂しい。「いつまた戻ってくる?」と聞かれたが「わかりません」としか答えられなかった。I don't know.
 戻って来たいが、私はフラのためだけに生きられるわけではない。他にも大事なものがたくさんあるのである。寂しいが、事実だ。フラだけに情熱をそそげればどれだけいいかと思う。だがそうもいかないのだ。
 戻ってくるにはたくさんの条件をクリアしなくてはならない。私が時間の自由になる仕事に就けて、お金に余裕があって、他の国よりもハワイに来たいと思うこと。他にも行きたいところがたくさんあるのだ。それはなぜか悲しいことだ。つまり私が思うに多くの人は1年に一度くらいしか海外旅行ができない。そこでどこに行くかを選ぶのは、楽しいようでつらい選択かもしれない。そして人生は短いのだ。あと何回海外旅行ができるのだろうか。
 今日のレッスンでは、ベーシック、基本モーション、Puamanaをやった。それからみんなを座らせて、フラについての説明をした。ここのハラウでやっているHula Ku`iというフラのこと。それから`Auanaのこと、Kahikoのこと。さらにAunti Maikiのことなど。Kumuの英語は、なんとなく理解できているような気もするが、全部がぼんやりとしかわかっていないと思う。
 Dancesを教えるのではなくて、Danceを教えるのだと言っていた。これはとても重要なことだと。つまり教えているのは「ひとつの」Hulaだということだろう。
 また、私達はテストを受けなくてはいけないと言われた。マウンテンのポーズと言われても何のことだかわからないようでは困ると。Kumuは厳しい口調ではなく、とぼけて言っていたが、テストとは! どんなことを覚えればよいのだろうか。
 そのあとで新しくChantを習った。Noho(座る)スタイルでのちょっとした手の動きもある。しかしこのChantを覚えるのは、振りを覚えるのとはわけが違う。家で暗記しなくてはならない。しかもいくつかのハワイ語は翻訳のほうにもハワイ語のままで書いてあるので、ハワイ語の辞書で調べなくては。まあ、がんばろう。