新しいハウスメイト

購入したピアス

 朝早く起きてBイと中華街へ。今日は家に新しいホームステイの学生が来るので空港へ迎えに行くのだ。その前に少し早く行って、中華街で朝ごはんである。
 この間中華街に行ったときに列をなしていたお店が唯一開いているようだった。時間は、8時過ぎだっただろうか。そこでBイは中国語でなんだかいくつも頼んでいる。せいろの点心三つくらいと、おかゆと、それから点心がお皿いっぱいに入っているもの。どれも美味しかったが、何せ量が多かった。Bイもちょっと多さに驚いていたようだ。全部食べられなかったので持って帰った。「おかゆは持って帰れないから食べよう」と言われ、がんばって食べた。
 Bイいわく、今までは、Mミも息子も娘もみんな朝遅くまで寝ていて、中華街に行こうといってもいつも断られていたらしい。私が朝早起きなのをみて、一緒に迎えに行くのと、朝ごはんに誘ってくれたのだろう。
 そういえばちょっと前に言っていた。「今までで、一人だけ朝早起きの子がいた。たったひとりだけ」つまり私は二人目なのだ。その一人目の彼女は10歳かそこらで、いつも朝はシリアルを食べて、Tムが起きてくるのをリビングで待っていたと。そして週末はいつも一緒にどこかへ連れて行っていたと言っていた。そんなホームステイの子もいるのだ。
 朝ごはんはBイがご馳走してくれた。
 店を出てすこし中華街を歩いて、道を渡って、二人のためにレイを買った。そう、今度の学生は二人一緒に来るのだ。一緒の福岡の学校で、一緒の部屋に泊まるらしい。
 空港の前にMarukaiというスーパーに寄った。日本の食材がたくさんあって、しかも安いらしい。Wardで見かけた日本の食材がたくさんあったお店に似ていた。
 そして空港に着くと、ホストマザーらしき人がわんさか。そしてエージェントの代表者のMナがいた。勝手に大きな人を想像していたので、小さなアジアっぽい人で驚いた。電話で話したことがあったが、まだ会ったことがなかったので、はじめて見るのである。Bイはトイレに行ってしまったが、おそらくMナだろうなと思って挨拶をしたらそうであった。自己紹介をした。優しそうな人だ。英語もとてもわかりやすい。
 今日迎える子達は、みんなWinter NICEの子達のようである。3週間だけのコースだ。いろいろと至れり尽くせりで、お出迎えはエージェントが来ているということもそうだし、明日はUHのKrauss Hallの前でMナがみんなを待って、それから手続きなどをするらしい。
 Bイは写真を見ていたのか、二人が来たらすぐにわかって、プレートをもって彼女らのそばに近づいていって挨拶していた。私は二人にレイをかけてあげた。なんか迎えるのって、楽しい。ふたりは幼くて、子供みたいでかわいかった。20歳だという。前からいたハウスメイトのMミちゃんの方がぜんぜん大人っぽい感じだ。
 そしてBイはAloha Studiumに行こうと計画していたが、「二人はどうしたい?」と聞いていたので私が説明したら、行ってみたいというので行くことにした。フリーマーケットのようにガラクタっぽいものを売っていたり、Tシャツや民芸品などを売っているお店などがたくさんあるらしいのだ。土日だけ、そのお店が出ているということだった。
 アロハスタジアムに着くと、まわりをぐるっと囲んでお店が並んでいた。チープなアクセサリーや、アロハシャツや、Tシャツやみやげ物などがたくさん。11時半にここで待ち合わせ、ということだけを決めて、みんなちりぢりになった。私は最初にCDを見て、お世話になったKuuipo KumukahiのCDを見つけ購入した。それからKearii ReichelのLei Haliaも買った。あの曲好きなんだよね。
 あとはさりげなくハワイアンジュエリーなピアスが欲しかったので、それを見て回った。私はキャッチャーがあるとそこの部分の肌が荒れてしまうので、ぐるっと円のようになっているピアスでないとだめなのだが、それだけで結構デザインの幅が狭まってしまう。また、あまり純度が高くないシルバーなどもおそらく痒くなってしまったりすると思う。最初はチープなところで見ていたがちょっと不安だったので、ガラスケースに入っているお店をちょっと覗いてみた。値段を聞いてみたら70ドル以上するという。それほどかわいくなかったのでお断りしたが、かわいければそれくらいの値段で買ってもいいかなと思っていた。違う店でプルメリアのピアスがあり、結構かわいかったので値段を聞いたら小さいほうは35ドル、大きいほうは45ドルだという。小さいほうでいいかな、そのほうがかわいいしと思い、小さいほうを購入した。「TAXは入っていますか」と聞くと入っているという。これはわれながら、なかなかよろしい買い物だった。
 Tシャツも買いたかったが、ABCマートで売っているような観光客向けのハワイアンな柄。Tシャツ屋はたくさんあるのにどこもそんなものばかり。したがってTシャツはいいのがなく、買えなかった。
 待ち合わせ場所に時間ぴったりにつくと、3人が既に待っていた。
 Bイの運転で、私がハワイに着いた最初の日と同じようにUHへ行ってバスと同じ経路をたどって家に着いた。ちょうどお昼だったので昼ごはんを食べたが、二人はとても疲れているようだった。服も日本のままで冬服だし。
 二人はシャワーを浴びたあと寝るのかと思いきや、ちょっと回りをぶらぶらしてきたいという。Bイは二人にキーを渡さないまま昼寝してしまったので、私のキーを貸した。アラモアナセンターに行くというので、3番のバスで一本だよと教えた。バスの運転手に聞くといいよ、と。


 今日は中国のニューイヤーをお祝いするパーティをしようとBイが言っていたので、私は手伝うつもりだった。3時くらいから準備を始めると言っていたので、ではそれまで宿題しなくちゃといったら「手伝いは宿題が終わってからでいいよ」とBイ。というか、今日中に終わる量ではないのだが。
 結局手伝いはできず、その代わりけっこう宿題が進んだのでよかった。
 5時ごろMミが帰ってきた。Mミちゃんは今月からStudioを借りており、19日まではこちらのホームステイとStudioと2重で借りているようだ。1日から妹が遊びに来ていて、9日まではStudioの方に住み、その後はちょっと戻ってきて19日に出て行くという。そのあとは5月ごろまで一人暮らしだ。寂しいだろうなあ。
 5日ぶりくらいにMミちゃんに会ったので懐かしくていろいろ話した。妹はあまり似ておらず、若さがはちきれんばかりだった。
 Mミちゃんが私のことを「今までこの家でいろんな人を見てきたけど、一番勉強してるよ」と行っていた。いろんな人がいたけど、野球ばっかりしてたり、寝てばっかりの人はいたけどね、だそうだ。「やっぱり無理してでも上のレベルのクラスに入ったほうが伸びるよ。やる気がおきるじゃん」と言っていた。確かに、私がこんなに勉強しているのは、Accuracy Classのレベルが高いというのが一役かっているだろう。
 6時から夕飯だったのだが、今日来た二人がまだ帰ってこない。
 TムとBイのいとこの子達3人とお母さんがご飯を食べに来た。Mミちゃんと話すのに夢中でまったく話さなかったが。
 7時からDay After Tomorrow(Bイが職場から借りてきてくれた)を観た。二人はまだ帰ってこない。
 映画を観ながらも、Mミちゃんと妹と話すのは楽しかった。
 8時半ごろやっと二人が帰ってきた。迷った、と言っていた。アラモアナセンターに行ったのではなかったか。
 Bイがよくよく話を聞くと、ワイキキまで行って、そこから人にバスを聞いてカハラモールの方に行くバスに乗ったという。3番だって言ったのになぜ違うバスに乗るのだ。まあ確かにワイキキから3番バスは出ていないが。そしてなんとここハワイでヒッチハイクをして帰ってきたという。Bイはものすごくびっくりして、だめだだめだと言っていた。Mミちゃんも「やばいよーそれ、やっちゃだめだよー」と。Mミちゃんの学校で、前にヒッチハイクをして男一人の車に乗り、山に置いてけぼりにされたという女の子がいたらしい。しかし何にもなくてよかった。怖い怖い。もうちょっとちゃんと説明してあげるんだった。
 Bイはホームステイのエージェントに電話でそれを話したらしく、Mナはクレイジーと言っていたらしい。Mナは責任もあるし、なにかあったら大変なことだと。
 二人の食事が終り、二人が部屋に戻ってしばらくすると、Lゾがマウイ島から帰ってきた。実はLゾがマウイ島にいっているなんて知らなかった私。友達が来週スイスに帰ってしまうのでオーガナイズしたと言っていた。やけにオーガナイズという言葉がたくさん出てくるのであとでこっそり辞書で調べた私だった。
 Mミちゃんは、これから飲みに行くというTムの車に乗って帰った。TムはMミのことを本当にかわいがっているのだろう、Mミが帰ってきて終始ニコニコしていた。
 ・・・しかし大家族だ。