イングリッシュ!イングリッシュ!

ハワイ大学の野外授業

 学校がちゃんと始まったという感じ。
 また少しオリエンテーションがあり、そのために昨日と同じホールに集まった。
 昨日までと違うのは、前のTermから続いている生徒も一緒だったこと。前のほうに座っているといつの間にか後ろのほうにたくさんの生徒がいた。
 今日はElective Courseの説明をした。オプションで選べる2つのクラスがあると言うことだった。どちらも2ヶ月で108ドルだそうだ。
 ひとつは「Hula and Hawaiian Culuture」。わお! フラの紹介では先生が踊ってくれた。とても若い先生だった。ハワイアンカルチャーも教えてくれると言うことだし、たぶん遊びっぽい感じだろうから、ちょっとやってみてもいいかなと思った。学校の外で探すハラウはまじめに取り組むとして、こちらは軽い気持ちでやってみることにしようと思う。
 もうひとつは「Idioms and Vocabulary building skills」だそうだ。イディオムやボキャブラリーをいくつかのかたまりにして学ぶということらしい。面接のときにあまりよく聞き取れなかった初老の先生だ。苦手なものや怖いものにはぶつかっていこうという精神で、このクラスもとりたいと思っている。
 しかしよく見たらFluency Classのレベルが指定されていた。まずい。Fluency Classは私はけっこう低いレベルのクラスだったはず。指定されているレベルはIntermediatからAdvancedまで。私は…Intermediate Low!ぎりぎりである。よかった。
 しかしまたよく見たら、私がLeisure Programでとりたいと思っていたYogaと同じ曜日、同じ時間である。ヨガはすごくやりたかったけど、Massageとも迷っていたのでMassageをとることにしよう。英語をもうちょっとがんばりたいので、ヨガはあきらめてこのイディオム&ボキャブラリーのコースをとることにしたいと思う。


 オリエンテーションが終わったあと、それぞれのクラスが始まった。
 最初のクラスは昨日もやったクラスで、私にとって難しいクラスだ。先生は早い口調で話すし、1回言っただけで他の人はうんうんとうなずいている。私はちょっと集中力が切れるととたんにわからなくなるし、それでなくても何割かはわからない。しかし5人しかいないので、解らなかったときは質問してしまえばいいだろう。あとは私の得意とする、「わからない顔をする」というやつ。わかっているふりをすると苦労をするのは自分なので、わからないときはわからない顔をする。そのほうが先生もわかってくれるからだ。これは、私が会社にいたときにいつもやっていたこと。理解できないことや納得がいかないことをアピールしたいときは表情にあらわすようにしていた。この方法がいいのか悪いのかは人によるだろうが、私にとっては相手が察してくれるのでやりやすかった。どっちにしろ、わかっているふりをするよりはよっぽどいいと思う。(たまには知っているふりもしなくてはいけないので、それは使い分けしなくてはいけないが)
 黄色い用紙が配られて、先生が早い口調で何か言って、みんながその紙に書き出した。今書けといったようには聞こえなかったので勇気を出して質問した。「よくわからなかったのだが、今これを書くのか」と。そうしたらホームワークだという。なんだ、実はみんなもあまり理解していないのでは??
 隣の人と会話するというエクササイズがあり、隣の人と話した。今日初めて会った人だ。彼女はだんなさんが英語を使う仕事で、それがきっかけで英語を勉強するようになったらしい。そして明日だんなさんがハワイに来るので、お休みするという。いつもは日本との遠距離だということで、まあそれくらいはしかたないよね。
 私は大学までは英語が嫌いで、高校のときはいつも授業中寝ていたという話をしたら、「会社に入ってから勉強し始めたの? あなたはとてもスピードがはやい」と言われた。「私はとてもスロー」と。そうなの? そうかな。すこし自信がついた。
 次は先生がパートナーになった。私が落ちこぼれそうなので気にしてくれたのかもしれないと思った。私にとっては少し難しいクラスかもしれないといったら、テキストブックをよく読んで、ワークブックをやってみなさいと。もしできなかったら一緒にやってあげるし、クラスが終わったら勉強も見てあげるわと。本当ですか! もしかしたら聞き間違いかもしれない。お金を払ってコースを受けているのに、そのあと勉強を見てもらうなんてあっていいわけないよね。聞き間違えていないかはあまり自信がないので、もう少し様子を見ることにしよう…。
 一つ目のクラスが終わり、次のクラス。
 次のクラスはうってかわってたくさんの生徒がいた。前のTermから一緒の人たちがたくさんいるらしく、みんな仲よさそうにふざけあったりしている。
 このクラスでは3人ずつのグループに分かれてお互いに質問しあうようなことをした。普通は何か授業を受けるときというのは、お互いのことを知るためには別の場所で話しかけなくてはならないが、英会話の授業というのはお互いのことを話すのでとても楽しい。私が話した人たちはとてもよさそうな人ばかりで、興味深かった。そういえばその会話の中でも、「会社に入ってから自分で勉強した」と言ったら驚かれた。そういえば私は、今だからこそ言えるが、会社に入ったときはmakeの過去形がmadeだということすら忘れていたし、「あなたの出身は?」すら英語で質問できないくらいだったのだ。よく大学に行けたし、よくあの会社に入れたと、われながら思う。
 2つ目のクラスが終わり、最後のクラス。発音のクラスである。
 これは初めてハワイ大学に来てFinal Registrationをしたときに選択したクラスである。私は第二希望のPronounceになったようだった。
 テーブルの上でボトルを回し、そのボトルが指した人に質問をするというゲームをやった。次の番の時は指された人がボトルを回し、次の人に質問をするのである。質問はテーブルの上においてある紙を引いて、そこに書いてある質問をする。さらにそのあといくつでも関連する質問をしていくというもの。
 私が最初に指されて、いくつか先生に質問されて答えた。そして今度は先生を指してしまい、先生に質問をした。どこに住んでいるかという質問で、そのあともいくつか質問をして、誰と住んでいるか、と言ったら「Good Question」と言われた。彼には娘が二人いるという。娘の年齢を聞いたら、「写真を見せる」と言う。写真を見たらものすっごくかわいくて、先生は自慢げだった。われながらよい質問の方向だったと思った。
 そのあともこのゲームは続いたが、あまり話が続かない人が多かった。Lowクラスなので、こんなものなのかもしれない。
 というわけで私が割り当てられたクラスは、最初がちょっと難しく、そして徐々に簡単になっていくという感じ。最初のクラスにパワーを使って、徐々にリラックスしていく感じでよいかもしれない。