アメリカ大使館へ、ビザ申請と面接をしに行く

 本日は、アメリカ大使館へビザ申請のための面接をしに行く日である。あらかじめしておいた予約は8時15分だったので、前日から緊張しながら眠りについた。ちかごろ寝坊気味だったため、起きられるかどうかいつになく緊張した。
 朝は無事に起きることができ、少し早めに家を出た。
 南北線溜池山王駅に着いたのが7時40分ごろ。かなり早い。
 そういえばこの駅は、仕事でアークヒルズに来ていたときにいつも利用していたなと思い出す。その時は銀座線を使っていたような気がする。
 かなり遠い出口である13番出口から出て、階段のすぐ後ろに回りセブンイレブンを確認。少しそのまま歩いて、大き目の交差点で右に曲がる。
 ちょっと工事していたようで、「大使館へお越しの方以外は迂回してください」と自動車向けの看板があった。そこの警備の人に聞いてみる。「アメリカ大使館てどこですか」「あの茶色い建物なんだけどね、そこの信号を右に曲がってください」と言われた。
 いくらなんでも早すぎると思い、8時5分前くらいまでコンビニで時間をつぶした。また、飲み物と、ゼリー飲料も買った。
 アメリカ大使館の信号のところまで行くと、右に曲がるまでもなく「ビザ申請⇒」というような案内があった。台風のあとでまだ雨がぱらついていたので小さなテントのようなところにテーブルがあり、警備の人が数人いた。
「はい傘をたたんでください」「今日は何をしに来ましたか」と子どもに言うように言われ、「ビザを取りに来ました」と子どものように答える私。
 パスポートと面接予約の用紙(自分でプリントアウトしたもの)を提示し、荷物の中身をチェックされた。そして「ではあそこに並んでください」と言われる。建物の前の階段にずらりと行列。2-30人といったところか。
 8時10分くらいに案内の男性がなにか大声で叫んでいた。後ろの方にいた私はあまり聞こえなかったが、「飲み物や食べ物は持ち込めませんのでボックスへ」「かさは折りたたみの人以外は傘立てへ」などといっているのが聞こえた。
 自分の番になったのが8時半くらいか。その間ずっと外で待たされたまま。なるほど、面接の予約の用紙に「季節に合った服装を」というようなことが書いてあるわけである。
 またされている間、いまここで証明写真を撮っている人が数人いた。はさみとのりも置いてあり、各人写真を切り取りDS-156に貼り付けていた。ちなみにクリアファイルもここに置いてあったので、忘れても何とかなりそうである。
 入り口のところで女性が書類をチェックする。目で見てチェックするのみ。ちょっとした書類の不備などはわからないだろう。ここで書類とパスポートをクリアファイルに入れて渡す。
 そのあとで空港でうけるような荷物と身体チェック。例の、X線で照射し荷物の中身を見るやつである。ここでは携帯の電源を切り、預けなくてはならない。
 チェックが終わるととても重いドアを入って、すぐそこに待合室があった。
 窓口が10個くらいあったが、そのうち「非移民ビザ面接」と書いてあったのが5つくらい。4〜8番がそうだったとおもう。
 左には日本の番組が流れているテレビ、右にはアメリカの番組が流れているテレビがあった。
 音は大きくないが、台風23号のニュースに見入ってしまい、退屈はしなかった。電車が倒れ、バスが浸水し、家が崩壊し、大木が根こそぎ倒れる様子が写っていた。死者も何十人も出たということだ。そこまでとは、とびっくりしていた。
 8時45分ごろだっただろうか。おもむろに5番窓口が開いた。英語を喋らなくてはならないかとドキドキしていた私は、5番窓口の女性が白人だったのを見て余計にドキドキしてしまった。しかしその女性は「○○さん、○○さん」と〜さんづけで名前を呼び、順に何か話していた。〜さんづけというだけでかなり安心してしまった私だった。
 呼ばれた人たちは、その窓口で何か言われたあとも、そのまま待合室で待っているようだった。
 9時くらいに、並んでいるときに私のすぐ前だった男性が呼ばれた。次は私か、と思っていると、隣の窓口が開いてそこには白人男性がいた。またもやドキドキしてしまう私。
 ああ、どうしようどうしよう。と思っていると、その男性は私の名前は呼ばず、中国系の人の名前ばかり呼んで、そのあとは夫婦や家族などの名前を呼んだ。並んでいた順番に呼ばれるわけではなさそうだ。
 窓口にはそれぞれ張り紙がしてあり、「指紋を取ったあとは領事との面接がありますので、再度お待ちください」というようなことが書いてあった。
 結局私は9時半くらいに5番窓口に呼ばれた。
「○○さん?」「はい」「指紋を取ります。左手の人差しユビ」と言われ、左手の人差し指を手元にある赤いランプのところに置く。なにかモニターをじっと見ている窓口の女性。「はい、右手」と言われ、今度は右手を置く。「次に面接をしますので、もう少しお待ちください」と言われた。すべて日本語だった。
 その後10分くらいですぐに9番窓口に呼ばれた。
 前の男性は流暢とまではいかないが、問題なく英語を喋っている。私のワイフが、とか私の息子が、とか別に聞かれたわけではなさそうだが、自分から質問しているようだ。
 そして私の番になった。名前を確認され、英語で何か言われた。…わからん。最後のOne Weekだけわかったので、1週間後にビザが届くのかなと勝手に解釈した。危険だ。「Yes, Thank you」と言って、前の男性が外に出て行ったので、もういいのだろうと思って外に出た。…危険だ。(と思っていたらこんなWebをみつけ、大丈夫だと胸をなでおろした→(http://www.kenkyuu.net/cgi-visa-survey/fvote-visa.cgi?))
 結局終わったのが10時前だっただろうか。まだまだ待っている人はたくさんいたので、早い時間に予約をして良かったと思う。
 外に出ると携帯電話が並んで入っている箱の前の女性に、携帯電話と引き換えにもらったカードを渡し、自分の携帯電話を受け取る。
 なんとなく「出口はこちら」などと書いてあってもよさそうな気がしたのだが書いていなかったので、入ってきた門のそばの警備の方に聞く。「出口はここですか」「どこから入ってきたの?」「あ、ここです」「だったらここが出口。うちはそうなんだよね」とすこしお茶目な警備の人。私の質問もマヌケだが。出たところの警備の人も「さようなら」といってくれるなど、なかなか悪くない感じだった。
 以上でアメリカ大使館初訪問終わり!思いもかけず緊張した。やはりなぜ緊張するって、何かあったときに英語ができないという自信のなさがそうさせるに違いない。もっと精進せねばなるまい。もっと勉強しようと心に決めて帰ってきた。
 もう雨はほとんど上がっていた。