ついに挙式

Lei

 6月26日、キャルバリーという教会で結婚式を挙げた。
 ヘアスタイルは、長い髪を下ろしたので、ヘアメイクさんはとても大変だったようだ。私は髪の毛が細くてコシがなく、カールがとてもとれやすいらしい。前の日のリハーサルメイクでもすぐにカールがとれてしまって、大変そうだった。
 とにかく写真、写真、ビデオ、写真、……な一日。ヘアメイクが終わった頃からカメラマンさんが入り、教会ではビデオも。
 挙式はまず日本語の説明を聞きながらリハーサルをする。その時は写真を撮ってもいいので、家族などもバシバシ写真を撮っていた。そして本番。私は予想通り、特に緊張もしなかった。あとでDVDを見たら、むしろ普通すぎてキョロキョロしていたりしておかしかった。
 彼はそーとー緊張していたらしい。
 普通に式が進み、指輪の交換へ。まずは新郎の方から指輪を渡す。ずいぶん緩い。次に私から指輪を渡す。上下を確認するために指輪を見ると、ダイヤが入ってる……。これ、私の指輪だ。そのまま進めようかと思った0.1秒。でも、彼の薬指に私の指輪がはまるわけないと思い直した。
 結局、「しかたがない」と自分の薬指の指輪(彼のもの)を取り、今彼に渡そうとしていた指輪を自分の左薬指へ。そして彼へ指輪を無事渡せた。
 思わぬハプニングだった。神父さん、ちゃんと見てよ〜。
 その後はまあ、普通に終了。
 式の後は海沿いの芝生に出て、写真を撮ったり喋ったり。その時にKPやNコ、Mキがレイをくれた(写真)。手作りの真っ白なクロシェットレイと、生のレイやマイレ。彼にはピカケのレイなど。ありがとうーうれしい。
 最後にはフラワーシャワーをして終了。

 次はザ・カハラのプルメリアカフェでパーティ。芝生の上で写真を撮ったときにたくさん汗をかいて湿ったからか、元々きつかった下着が殺人的なきつさになってしまった。
 パーティの最初にBラがフェザーでできたハクをくれた。作るの大変なんじゃないだろうか。本人は「そうでもないよ」と言っていたけど。そしてフラを踊ってくれた。とてもステキだった。KPとMキ、Nコも踊ってくれた。ポータブルCDプレーヤーと小さなスピーカー持参で地味に。でもすっごく感動して涙が出てしまった。母も泣いていた。涙もろいのは親譲りだったのね。いつも見ていたブルーハワイ。ありがとう。映画を観ながら悲しい場面で泣くと表情を変えずにすっと泣けるのに、嬉しいときに笑いながら泣くと表情がめちゃめちゃ崩れるってことを知った。おかしいね。
 14歳のKモも来てくれて、プルメリアを耳に飾ったりしてかわいかった。彼と何か話したそうに見えたけどどうだったのかな。
 ホストファミリーのBイとTムも、来てくれて本当に嬉しかった。1年ぶりだったけど何も変わらず。私が英語をかなり忘れてしまったので申し訳なかったけど、会えて本当に嬉しかった。また英語の勉強を復活させます。あとで知ったけどプレゼントを親に渡してくれていた。ありがとう。大切に使います。
 パーティの途中で、下着とドレスがきつすぎて具合が悪くなり、2度ほど席を立ちトイレで休憩。すみません。ウェディングドレスって、長く着られるようにはできていないのね、きっと。
 みんなどうもありがとう。

 日本に帰ると、この間電話があったKコさんからお花が届いた!!! ありがとーう。なんかもう、こんな私をこんなに祝ってもらっていいのかしら、という気分。皆さんに感謝です!

Kコさんから電話

 家で仕事をしていたところ家電が鳴った。
「はい、もしもし」
 ……しばしの沈黙。
「あの、NICEで一緒だったKコです」
 えー!! Kコさん!! ほんと? すごい嬉しー!!!
 グリーンカードが当たった夢のような人で、今ニューヨークに住んでいるとMナちゃんづてに聞いていた。ニューヨークのマンハッタンにある超高級寿司屋のウェイトレスをしているとのことだ。
「(結婚を間近に控えた)心境はどう?」と聞かれて、「いや、別に普通だよ」と答えると、「いつものクールなMaliuちゃんだねー」って笑っていた。変わらないねーって。心は熱いのに見た目クール、あるいは、熱いポイントと冷たいポイントが人と違うのか。私は自分をとても熱い人間だと思っているのだけど、分析屋だし冷静な判断を好むので、一見クールなんでしょう。
 仕事の話になって、「あ、最近ゴーストやった単行本が出たよ」とか「○○っていう男性ファッション誌に1〜2ページ書いていて、名前も載ってるよ」というと、ものすごく驚いていた。
「え〜! すっごーい。すごいねー」って。今までの誰よりもものすごく驚いていた。
「だって、この間話したときは『ライターの学校に通う』って言ってたよ」と。そうか、そんなに前だったか。
 そうね、文章を書く仕事を夢見てた頃にしてみたら、嘘みたいに夢が叶っている今の現実。私はすごいことだと思っているけど、まわりの反応はわりと薄くて「随分畑違いの分野に転職をしたんだね」と、ただ普通の転職と思っている人が少なくない。私的には転職ではなく、いちからやり直しているのに。そう、ハワイに行ったのを転機に、自分の好きなことをする第2の人生を歩んでいるのだ。
 Kコさんは国文科を出ていて、文筆業に就きたかったらしい。だから余計に私のことをすごいと思うらしいのだ。確かに、目指したこともない人には何のことだかさっぱりわからずに、ふーん、というくらいのものだろう。
 電話をしていて思い出したが、私が「日本に帰ったらライターになりたい」と言ったら、ホームステイで一緒だったRゾは鼻で笑ったのだ。「何か書いたことあるの?」というようなことを言われた。私は絶対になれると思っていたが「何言ってんだろう」と思う人は多かったに違いない。英会話のレッスンの時も、日本に戻ったら何をやるか、という話題を振られることがあって、“正直モード”の時はライターになりたいと言っていた。
 有言実行ってすごい。まだ半人前だけどね。
 で、Kコさん。感動屋で寂しがり屋で素直な人。会いたいなあ。来年くらいまたハワイに戻るかもって言っていた。

結婚式まであと・・・

 26日に結婚式なので、あと1週間となった。まだあまり用意が進んでいないが、最低限のものは一応ある。
 旅行の諸々、ウェディングドレスや小物、タキシード、指輪、などなど。ちなみに挙式では使わないエンゲージリングがものすごい楕円形に変わってしまっていて、修理に出した。それが3週間ほどかかるということで、7月に入ってから受け取れるらしい。なんだかなあ。
 ハワイの挙式に出てくれる人は、もちろん! のMちゃんとNちゃん、それからハワイでお世話になり、今も時々日本で会うKPと、息子のK。あとはホストファザー&マザー。それからなんと、今ちょうどハワイに行っているBラ(ハワイ留学中にいろんなことを語り合った)も来てくれるって! 嬉しい。あとは私たちの両親。兄弟はどちらもいけなくなってしまった。残念だ。
 彼は今日髪の毛を切ってきた。よしよし。私は特に何もないと思う。ネイルをやりたいのだが、日本でやっていくべきか、ハワイでするべきか迷っている。私はツメを伸ばせないタチなので、自分でやってしまってもいいかもしれない。NICEのときの友達に教わったグラデーションならまあまあ可愛いと思う。いつもそればかりだけど。
 キャルバリーで挙げて、そのあとホテルのレストランでパーティをする。楽しいだろうな。

スカイプでハワイとおしゃべり

 19日に、MちゃんとNちゃんがハワイに旅立った・・・。3ヶ月の旅。もう田舎に帰るみたいなものかもしれない。1年に1回程度、ハワイの友達に会いに行くのだから。
 昼ごろに二人からスカイプが掛かってきた。いつも仕事で使っているのでONにしてある。
 とってみるとあっさり通話できた。電話にありがちなタイムラグもない。快適だ。しかも向こうではスピーカーにして聞いており、2人対私、でおしゃべりをした。
 つい数日前のメリー・モナークをテレビで見た二人に感想を聞いた。いいなあ、私も見たかった。早くDVDで見たい! 大好きなHalau Mohala Ilimaもミスアロハフラやワヒネが入賞したみたいだし。
 何にせよ、これからは気軽に通話できる。便利だー。


 その後で、前のハラウで一緒だったFさんとランチ。いろいろ話したいことがあったのに、私ばかり話していたような気がする。悪い癖だ。
 彼女は5月9日に世界一周旅行に旅立つ。はじめての一人旅らしい。死なないでね。
 すごい体験をたっくさんしてきてほしい。

旅行の日取り&ヘアメイクリハーサル

 パーティのあとにファーストウエディングへ行って、旅行やらなんやらを決めたり、メイクのリハーサルをした。
 旅行の日取りと、ホテルと、式のビデオやアルバムやら、いろいろ決めた。忙しくてまた来られる日がいつになるかわからないので、迷っている暇なんてなくて、速攻で決めた。親に聞かなきゃいけないことがあったので、その場で電話もした。
「決めるの早いですねー! 最高記録かもしれません」
 と笑ってたMガさん。でももし時間があって何度も来店できるんだったら、いろいろ迷って決められなかったかもしれないな。結局こだわりすぎた方が、その分不満が増えてしまうような気もする。
 その後はヘアメイクのリハーサル。なかなか・・・、満足行く感じのができましたよ。あんまり考えていなくて、ちょっと切り抜きを持っていった程度だったけど、結局それがすごく役に立った。よかった、よかった。

同じ踊りを思い出して踊る

 今日はハラウの内輪パーティ。ちょっと踊ったりもした。
 上級の方々が、リクエストに従って何曲も踊っていて、とてもステキだった。ずっと一緒に同じ曲を習ってきて、踊ろうと思ったらみんな一緒に踊れるって、何気ないけどすっごく幸せなことなんだなあ、と実感。
 私はこのハラウに入ってまだ間もないし、前のハラウで習った曲を今一緒に踊れるのはNちゃんとMちゃんくらい。3人で踊るのももちろんいいけど、もっとたくさんだったらもっと楽しいに違いない。
 でもなんだかいろいろと難しい問題があって、前のハラウで教わった曲はむやみに人に教えられないし、今のハラウで習った曲もそう。だから一緒に踊れる人は増えないことになる。何が正しいのかわからなくなってくる。一度一緒に踊る人を失ったら、もうその曲をその振りで、大勢では踊れないのだろうか。
 と、今まで少し寂しい思いをしたのも手伝って、大勢で同じ振りを、しかも何曲も踊れて、みんな幸せなんだろうなあ、と思った。私も見ていて幸せになった。覚えた曲を大事に大事に持っているって、とても大切なことだよね。

フラは誰のため

 クムが、「レッスンに来るのは、友達に会うためじゃない。それもあるけど、2番目以降。ショーやコンペティションに出るためでもない。一番は、自分のため。自分のためにフラを踊る」と(いうようなことを?)言っていた。「自分のためにフラをやっている人は、見ていてわかるよ」とも。
 自分のため。好きだから。
 ハワイでは、自分が踊りたいフラを習いたいから、言葉もままならないのに、知らない人ばかりのハラウに飛び込んだ。日本に帰ってきてからも、大好きだったハウマナと離れて、別のハラウに移る道を選んだ。
 忙しくても、睡眠を削ってフラに行くし、会社の人に疎ましく思われようとも、行く。
「自分のため」
 という言葉がすごく響いたのは、まさに私がそうだと思ったから。

 フラ以外も、たとえば仕事だってそうだけどね。